• 3月 9, 2024
  • 3月 13, 2024

鉄欠乏性貧血の症状と治療方法

鉄欠乏性貧血とは、鉄分が不足して赤血球やヘモグロビンの生成が低下し、酸素を運ぶ能力が低下する状態です。原因や症状、治療法などについて、解説します。

このブログでは、鉄欠乏性貧血に関する原因や診断、治療方法などを簡単にご紹介していきます。鉄欠乏性貧血に悩んでいる方や関心のある方は、ぜひご覧ください。


鉄欠乏性貧血の症状


鉄分が不足して血液中の赤血球やヘモグロビンが減少し、酸素を体内に運ぶ能力が低下する事で症状を認めます。症状としては、個人差や程度によって異なりますが、一般的には以下のようなものが挙げられます。

主な症状・疲れやすい、だるい
・頭痛やめまいがする
・動悸や息切れがする
・顔色が悪い、青白い
・爪が薄くなったり割れたりする
・舌や口内炎ができやすい
・髪の毛が抜けやすい
・冷え性や手足のしびれがある
・食欲不振や吐き気がある

これらの症状は他の病気とも重なることがあるので、自己判断せずに医師に相談することが大切です。鉄欠乏性貧血は血液検査で診断できます。治療としては、基本的には鉄剤の服用や鉄分を多く含む食事の摂取で改善する事が多いです。

鉄欠乏性貧血の合併症


貧血を放置していると、心不全や心筋梗塞、脳卒中などの心血管系の障害や、免疫力低下による感染症のリスクが増加します。また、妊娠中や授乳中の女性は胎児や乳児に影響を与える可能性もあります。そのため、早期に発見し適切な治療を受けることが重要です。

鉄欠乏性貧血の原因


体内の鉄分が不足している事が原因です。鉄分は、肉や魚、卵、豆類などの食品に含めれていますが、食事だけで十分な鉄分を摂取できない場合や、出血によって鉄分が失われている場合に、鉄欠乏性貧血になりやすくなります。

原因としては、以下のようなものが挙げられます。

主な原因・不十分な食事
バランスの悪い食事や偏食によって、鉄分を含む食品を十分に摂取できていない

・月経
月経に伴う出血で鉄分が失われている

・慢性的な出血
胃潰瘍や大腸ポリープなどの消化器系の疾患や、薬剤による出血で鉄分が失われている

貧血は、日常生活に大きな影響を及ぼす病気です。自分の体調や食生活に気を付けて、早めに発見して治療することで、健康な生活を送ることができます。

鉄欠乏性貧血の診断


主に血液検査で行われます。ヘモグロビンや赤血球数、フェリチン、血清鉄、総鉄結合能などを調べ、総合的に判断していきます。鉄欠乏性貧血の原因を特定するためには、他の検査も必要になる場合があります。例えば、出血の原因を調べるために内視鏡検査や画像診断などを行う場合があります。

鉄欠乏性貧血の治療


鉄剤の服用や原因となる出血や疾患の治療が必要になります。
鉄剤は、コーヒーや紅茶、乳製品などと一緒に摂取すると吸収率が下がるため、服用時には注意しましょう。副作用としては、胃腸障害や便秘などがありますが、これらは服用量やタイミングを調整することで改善する場合があります。何かしらの副作用を認めた際は、早めに処方医にご相談ください。鉄剤が内服できない場合は注射薬もあるため、その際も処方医にご相談ください。

鉄分の多い食品


食べ物から鉄分を摂取することも大切です。
動物性食品(肉・卵・魚)やレバーの他に、ほうれん草・小松菜・海苔・ひじきなどの植物性食品もおすすめです。

鉄欠乏性貧血に関する原因や診断、治療方法などを簡単にご紹介させて頂きました。鉄欠乏性貧血に悩む方にとって、このブログが少しでも参考になれば幸いです。

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