• 3月 17, 2024
  • 3月 15, 2024

突発性発疹の症状と治療方法

突発性発疹とは、主に2歳以下の乳幼児期に発症するウイルス性の疾患です。3-4日の発後、解熱と共に全身に赤い発疹が出るのが特徴です。

突発性発疹の原因、症状、治療法、予防法などについて解説します。


突発性発疹の症状


突発性発疹は、ヒトヘルペスウイルス6型や7型に感染した乳幼児が発症する感染症です。3-4日続く発熱と解熱後の発疹が特徴で、自然に治ることがほとんどです。

突発性発疹の主な症状は以下の通りです。

主な症状・発熱:38度以上の高熱が3~4日間持続します。
・発疹:解熱後、または解熱前後に全身性に赤い発疹を認めます。発疹はかゆみを伴うことはほとんどなく、2~4日で自然に消えます。発疹が出てから再度発熱することはありません。

突発性発疹の原因


ヒトヘルペスウイルス6型 (HHV-6)もしくはヒトヘルペスウイルス7型 (HHV-7)によって起こる感染症で、これらのウイルスは唾液を介して、飛沫感染や接触感染で感染すると考えられています。

突発性発疹の診断


主に問診と身体診察で行われます。特徴的な症状があれば、検査は必要ありません 。

突発性発疹の治療


自然治癒することがほとんどで、特効薬はありません。そのため、治療は主に対症療法です。

主な治療・解熱剤:発熱がある場合は解熱剤を適切に使用します。ただし、解熱剤は熱を下げるだけでウイルスをやっつけるわけではないので、必要以上に使用する必要はありません。発熱があっても活気がある子どもは解熱剤を使わなくても大丈夫な事もあります。

・水分補給:発熱や下痢により水分が失われると脱水症状になる可能性があります。そのため、こまめに水分補給を行います。経口補水液、スポーツドリンクなどがおすすめです。乳児の場合は母乳やミルクでも可です。

突発性発疹はウイルス感染症なので、抗菌薬(抗生物質)は必要ありません。

突発性発疹の予防方法


特別なワクチンや薬がないため、一般的な感染対策が重要になります。
以下のことを心がけることが大切です。

主な症状・マスク着用と手洗いうがいをする。
・同じタオルを使わない
・食器の共有をせず、食べかけ食べ残しを食べない様にする

突発性発疹はほとんどの人が一度は経験する病気で、一度感染すると抗体ができ再感染することはほとんどありません。

突発性発疹について、このブログが少しでも参考になれば幸いです。

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