• 7月 19, 2024

tonkotu(トンコトゥ)ブログ|『虫刺症』といいます。

どうも、海老原おとなこどもクリニックのスタッフ、tonkotu(トンコトゥ)です。

さて、本日のお話は、前回予告させて頂きました通り、『虫刺症』についてです。

前回など知らんという方は、もし宜しければ前回のお話もお読みいただければ、tonkotuも幸せの極みでございます。

ブヨやダニ、ノミ、身体に毒を持ったハチ、毛虫、ムカデ、クモなど刺されると皮膚の炎症や痛み、もっと悪くするとアレルギー反応を起こすものもあります。
そのような虫に刺されて起きる皮膚炎のことを、虫刺症(ちゅうししょう)と言います。

いわゆる虫刺されのことです。

虫に刺されることで、虫の毒液や、虫の唾液成分などの異物が皮膚の中に侵入し、皮膚に炎症が起きます。
虫によって生じる皮膚炎の多くは、異物に対する生体の防御反応であり、その発症機序から刺激性とアレルギー性に分けることができます。
虫刺されによるアレルギーには、刺された直後から症状が出るものと、翌日などしばらく時間が経ってから症状が出るものがあります。
注入された毒液の種類や量、アレルギー反応の有無、年齢や体質によって、症状の程度には個人差があるようです。

その中でも特にこの時期から注意してほしい虫が、「ハチ」です。

ハチの種類にもよりますが、スズメバチは6月頃から羽化を始め、急速に大きくなる7月頃から秋口の9月、10月頃までは、巣作りや繁殖のため活動が活発になると言われています。
またオオスズメバチは、他のハチの巣を攻撃するため、巣を守ろうと攻撃的になるため、巣の近くでは特に注意が必要です。

ハチに刺されると、ハチ毒の刺激作用によって、直後から激しい痛みと赤い腫れが出ます。初めて刺された時は、それほどひどい症状には至りませんが、何度か刺されてハチの毒にアレルギー反応ができてしまうと、症状が強く出たり、稀にアナフィラキシーショックを起こしたりすることもあり、危険です。ハチに刺された後、気分が悪くなった時は、直ちに受診が必要です。

その他にもブヨやダニなどによる虫刺症がありますが、何より原因を作る虫たちに刺されないように予防することが大切です。
室内であれば、定期的に掃除する、燻煙剤を活用するなどして、ダニやノミの発生を防ぎましょう。

またこの時期になると、レジャーに行ったり、肌の露出の機会が増えたりするかと思います。
野外活動をする前には、注意すべき虫などの情報を集める、虫よけグッズの準備をする、長袖を羽織るなどといった、虫に刺されないような万全の体制を整えましょう。

仮に、もし何かに刺されたら患部はこすらず冷水で洗い、よく冷やします。
毛虫に刺された時には、こすると肌に残った毒毛を広げてしまうことがあるので、粘着テープなどで毒毛を取り除いてから、石鹸とシャワーで洗い流しましょう。
蚊による虫刺されなど、軽症であれば鎮痒成分を配合した外用剤でもよいですが、かゆみや赤みが強い場合は、ステロイド外用剤による治療が必要です。
特に、ブユや毛虫、ムカデやハチなどによる虫刺されは、かゆみが強く、症状が長引きます。掻き壊してしまうと、細菌による二次感染を起こしたり、痕が残ったりすることがあるので、掻き壊す前に充分な強さのステロイド外用剤を使って、しっかり炎症を抑えるのが、早くきれいに治すための近道です。

迷った際には、遠慮なく当院にご相談ください。

それでは皆様、どうぞご自愛ください。

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