- 2月 16, 2024
- 3月 4, 2024
溶連菌感染症|症状や感染経路、登園・登校停止期間
溶連菌感染症は、喉の痛みや発熱などの症状を引き起こす感染症です。
早期に発見し、適切な抗菌薬で治療することが大切で、中途半端な治療では心臓や腎臓に合併症を起こす可能性があります。
このブログでは、溶連菌感染症の症状や治療、予防方法などについて解説します。
溶連菌感染症に関心がある方や、ご自身やご家族が感染したかもしれないとご心配されている方は是非ご参考にして下さい。
溶連菌感染症の症状
溶連菌感染症の主な症状は、喉の痛み、発熱、倦怠感などです。喉の痛みや発熱でクリニックや病院を受診する人が多いのではないでしょうか。咳が出ない事が特徴ですが、風邪やインフルエンザなどの症状とも似ている時があるため、早めに医師の診察を受けることが重要です。
溶連菌感染症の感染経路
咳やくしゃみなどの飛沫による感染(飛沫感染)や、唾液や鼻水などで汚染された手や物などを介した感染(接触感染)が原因となります。
予防法としては、手洗いやうがいの徹底、マスクの着用、唾液や鼻水などで汚染された物を消毒するといった基本的な感染対策が重要で、菌を体内に入れないことになります。
溶連菌感染症の診断
診断は、診察と咽頭ぬぐい液検査で行われます。
上記の様な特徴的な症状や接触歴がないかなどを聞く事も重要です。
咽頭ぬぐい液検査では、綿棒で喉からぬぐい液を採取し、迅速抗原検査キットを使用し判定を行います。(15分程度の時間を要する)
溶連菌感染症は、放置もしくは中途半端に治療する事で心臓や腎臓に合併症を起こす可能性があります。また、周囲の人に感染するリスクがあるため、早期に治療することが大切です。
溶連菌感染症の治療
溶連菌感染症の治療法は、抗菌薬の内服で、期間は10日間程度を要します。
抗菌薬は溶連菌の増殖を抑える効果があり、内服開始後24時間経過すると人への感染力が低下します。
また、喉の痛みや発熱などの症状も3〜5日程度で改善してくることが多いですが、抗菌薬の内服を中断してしまうと、再度菌が増殖し、再発や耐性菌の発生、合併症などを起こしてしまうことがあります。
そのため、処方された抗菌薬は、必ず処方通りの期間服用することが大切です。
服用中でも症状の悪化や、新たな症状を認めた際には、再度医師に相談して下さい。
溶連菌感染症の治療においては、抗菌薬の内服だけでなく、自己管理も重要です。
以下の点にも注意をして下さい。
溶連菌感染症の予防方法
溶連菌感染症の予防方法は、以下のような方法が有効です。
登園・登校停止期間(休みの期間)
周囲の人に感染してしまう可能性があるため、学校や職場はお休みしましょう。
抗菌薬を内服し始めて24時間経過すれば感染力は低下しますが、症状が軽快するまではお休みする事を推奨します。
溶連菌感染症は、微熱や喉が痛い程度の事もあるため見過ごされてしまうこともあります。
しかし、周囲の人に感染してしまったり、合併症を引き起こしたりする感染症です。
症状発症後、早期に診断され適切な治療を受けることで、周囲への感染や合併症を防ぐ事が出来ます。
体調不良で疑わしいなと思った場合には、すぐご相談頂けたらと思います。