• 5月 15, 2024

子宮頸がんワクチン、キャッチアップ接種とは

子宮頸がんの原因の多くは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって引き起こされるとされています。
日本では、小学校6年生~高校1年生相当の女子を対象に、子宮頸がんを予防するためのHPVワクチンが定期的に接種されていますが、過去に接種の機会を逃した女性のために、キャッチアップ接種が提供されています。


キャッチアップ接種の年齢


キャッチアップ接種は、特定の年齢層の女性に対して、過去に定期接種の機会を逃した場合でも、HPVワクチンを受けることができる制度です。
これは、平成9年度生まれから平成19年度生まれの女性(1997年4月2日から2008年4月1日生まれ)を対象としており、令和4年(2022年)4月から令和7年(2025年)3月までの3年間、公費で接種することが可能となっています。

キャッチアップ接種の対象者


接種対象者は、過去にHPVワクチンを3回受けていない女性であり、接種を受けるためには、住民票のある市町村からの案内に従って手続きを行う必要があります。
また、接種後には、予防接種健康被害救済制度によるサポートも用意されています。これは、極めてまれに接種後に重い健康被害が生じた場合に、医療費や障害年金などの給付を受けられる制度です。

HPVワクチンの予防接種は、子宮頸がんの予防において非常に重要な役割を果たします。
しかし、キャッチアップ接種として公費で接種できる期間が2025年3月までとなっているため、対象年齢にあたる方は、注意が必要です。

このブログ記事では、キャッチアップ接種の重要性と、接種を受けるための基本情報を提供しました。子宮頸がんは予防可能な病気であり、HPVワクチンの接種は、多くの女性の健康を守るための重要な手段です。対象となる方々は、この機会を利用して、自身の健康を守る一歩を踏み出しましょう。

参考文献:
: 厚生労働省. HPVワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_catch-up-vaccination.html.

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