• 3月 26, 2024

気管支喘息の症状と治療方法

気管支喘息は、慢性的な炎症により気管・気管支が細くなり、咳嗽や喘鳴(ゼーゼーという呼吸)などの呼吸困難を来たす病気です。気管支喘息は、適切な治療と予防で呼吸をより良い状態に保つ事が大切です。

気管支喘息は、日常生活に大きな影響を与えることがあります。このブログでは、気管支喘息に関する情報や治療法、悪化させない予防対策などを紹介していきます。気管支喘息に悩んでいる方や関心のある方は、ぜひご覧ください。


気管支喘息の症状


主な症状は以下のとおりです。

主な症状
  • 呼吸困難:
    気道が収縮することで、息苦しさや呼吸ができない感じがします。特に吐く息が長くなります。
  • 喘鳴:
    気道が細くなることで、呼吸時にゼーゼーという音がします。喘鳴は、呼吸困難の程度と関係しており、音が大きくなるほど重症になりますが、最重症では喘鳴を認めない事もあるので注意が必要です。
  • 咳嗽:
    気道の粘液や刺激物質を排出しようとする反射です。咳は、乾いた咳や痰の絡む咳など、様々なタイプがあります。夜間や早朝に増えることが多いです。

気管支喘息の原因


原因は一つではありませんが、大きく分けて以下のアレルギー性要因と非アレルギー性要因の二つの要因が関係しています。

アレルギー性要因とは、花粉やダニ、ペットの毛などのアレルゲンに対する免疫反応が気道の炎症を引き起こすことです。アレルゲンに触れると、体内でヒスタミンなどの物質が放出され、気道が収縮したり粘液が分泌されたりします。これによって気道が細くなり、呼吸がしにくくなります。アレルギー性要因は、遺伝的な素因や環境的な影響などによって個人差があります。

非アレルギー性要因とは、ウイルスや細菌などの感染や、タバコや大気汚染などの刺激物によって気道の炎症が起こることです。これらの要因は、アレルギー性要因と同様に気道を収縮させたり粘液を増やしたりします。

気管支喘息の診断


アレルギー性や感染性など、さまざまな原因で発症する可能性があります。
気管支喘息の診断は、主に以下の3つの方法で行われます。

主な方法
  • 症状の評価:
    気管支喘息の典型的な症状は、呼吸困難、喘鳴、咳嗽などです。また、時間や場所、季節などによって、症状が変化することがあります。
  • 呼吸機能検査:
    肺や気道の働きを測定する検査です。気管支喘息では、気道が収縮して空気の流れが妨げられるため、呼吸機能が低下します。
  • アレルギー検査:
    アレルギー反応を起こす原因物質(アレルゲン)を特定する検査です。

気管支喘息の治療


適切な治療を行うことで、症状をコントロールし、日常生活に支障をきたさないようにすることが大切です。気管支喘息の治療には、主に二つの方法があります。

一つ目は、発作を予防するための薬物治療です。これは、ステロイドや抗アレルギー薬などの薬を定期的に服用することで、気道の炎症を抑えて発作の頻度や重症度を減らすことを目的としています。

二つ目は、発作が起きたときの対処法です。これは、気道を拡張する薬を使って、発作の症状を和らげることを目的としています。

気管支喘息の予防方法


気管支喘息は完全に治すことはできませんが、適切な治療と予防方法によって、日常生活に支障をきたさないようにコントロールすることができます。以下の3つがポイントです。

主な予防方法
  • 喘息の原因となる刺激物質やアレルゲンを避ける
  • 喘息の発作を予防する薬を定期的に服用する
  • 喘息の状態をモニタリングして自己管理する

予防策を取ることで呼吸状態をより良く保ち、日常生活を支障なく過ごす事が出来ます。
気管支喘息に悩む方にとって、このブログが少しでも参考になれば幸いです。

海老原おとなこどもクリニック 045-507-3083 ホームページ