• 9月 5, 2024

インフルエンザワクチンについて|接種時期や接種回数、免疫の持続期間などを解説

インフルエンザは、毎年世界中で多くの人々に影響を与える呼吸器感染症です。
特に、高齢者や基礎疾患を持つ人々にとって重篤な合併症を引き起こす可能性があり、注意が必要です。
インフルエンザの対策としてワクチン接種は効果的で、発症予防や重症化予防に効果が期待できます。
このブログでは、インフルエンザワクチンの接種タイミングや、効果の持続期間などに関して説明していきます。

インフルエンザワクチンについて

インフルエンザワクチンは、ウイルスの特定の株に対する免疫を体内に作り出すことで、感染を防ぐか、症状を軽減することを目的としています。ワクチンは毎年更新され、その年に流行すると予想されるウイルス株に最も効果的な設計となっています。

ワクチンの接種時期について

接種のタイミングは、通常、インフルエンザの流行が始まる前の秋頃から接種することが推奨されます。これは、ワクチンが免疫を構築するのに2週間程度かかるため、流行期前に接種することで、予防効果が期待できます。

毎年ワクチンを接種する必要がある?

インフルエンザウイルスの型は毎年変化するため、ワクチンは毎年接種することが推奨されています。

インフルエンザワクチンの免疫はどれくらい持続する?

インフルエンザワクチンの効果は、接種後約1~2週間でウイルスに対する免疫が上がり、2~3ヶ月間は免疫機能の高い状態が続きます。一般的に、ワクチン接種後少なくとも5~6ヶ月は効果が持続すると考えられています。

ワクチンは何回打つ?

インフルエンザワクチンは、通常13歳以上の方は1回接種となります。

生後6ヶ月以上13歳未満の方は、2~4週間(できれば4週間)の間隔をあけて2回接種になります。免疫効果を考慮すると、4週間の間隔をあけて2回目の摂取をすることが望ましいとされています。

なお、1回目の接種時には12歳で、2回目の接種時に13歳になる場合であっても、12歳で受ける予防接種として考え、2回接種で問題ありません。

なぜ子ども(13歳未満)は、2回接種なのか?

成人では、これまでに似たタイプのインフルエンザに罹ったことがある場合が多く、1回のワクチン接種で体が過去の記憶を思い出す効果があり、必要な免疫を獲得することができます。

それに対して、13未満の子どもは今までにインフルエンザに罹ったことがない場合や、似たタイプのインフルエンザに罹ったことがない場合があるため、1回のワクチン接種では、免疫獲得が不十分な場合があります。そのため、2回接種が推奨されています。

インフルエンザワクチンは、私たちの健康を守るための重要なツールの一つです。このブログが、インフルエンザワクチンの重要性と接種の意義についての理解を深める一助となれば幸いです。健康な冬を過ごすためにも、インフルエンザワクチン接種を検討してみてはいかがでしょうか。

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