訪問診療に関するご質問

Q.訪問診療と往診の違いは何ですか?
訪問診療は、通院困難な方に対して、計画的な医学管理の下に定期的に訪問し、診察を行います。また、発熱等病状変化があった際、24時間体制でサポートしている事も特色にひとつです。
往診は、通院が困難な方から要請を受けて、医師がその都度診療を行います。かかりつけ医療機関や往診専門医療機関に依頼が必要ですが、対応できるか否かは各医療機関によって異なりますので、注意が必要です。
当院は、主に訪問診療を行っております。
Q.紹介状(診療情報提供書)がなくても、訪問診療を開始できますか?
可能です。円滑な医療連携を行うため、診療情報提供書のご準備をお願いしておりますが、様々な事情によってご準備出来ない場合もあるかと思いますので、お気軽にご相談下さい。
Q.初めてのお問い合わせをする場合、往診に来てもらえますか?
往診させていただき、患者様の正しい病状を把握し、今後適切な治療を提供するために、定期的な訪問診療をさせていただきます。 その上で、病状が変化した場合に備えて24時間体制でサポートさせていただきます。
Q.自宅で出来る検査や医療行為は、どの様なものがありますか?
訪問診療では以下のような検査・医療行為を実施いたします。

検査

  • 採血
  • 尿検査
  • 便検査
  • 培養検査
  • エコー

医療行為の内容

  • 爪切り
  • 耳垢除去
  • 縫合等の外科的処置
  • 点滴・注射
  • 中心静脈栄養の管理
  • 在宅酸素療法
  • 膀胱留置カテーテルの管理・交換
  • 胃瘻カテーテルの管理・交換
  • ドレナージチューブの管理
  • 胸水・腹水の穿刺・排液
  • 気管切開カニューレの管理・交換
  • 人工呼吸器の管理
  • 褥瘡の管理・処置
  • インスリン自己注射(自己血糖測定含)
  • がんの在宅緩和ケア
  • 疼痛の管理・麻薬の管理
  • 人工肛門 など
Q.訪問診療の対象となる方で診療可能な疾患はどの様なものでしょうか?
次の疾患をお持ちの方の診療が可能です。
  • 生活習慣病(高脂血症、高血圧症、糖尿病等)
  • 循環器疾患(心不全、狭心症、心筋梗塞後等)
  • 消化器疾患(大腸がん術後、人工肛門の管理等)
  • 脳血管疾患(脳梗塞、脳出血後等)
  • 末期癌の在宅緩和ケア
  • 皮膚疾患や褥瘡の処置
  • 認知症やその周辺症状
  • 慢性期の精神疾患や内服調整
Q.他の病院やクリニックへ通院しながら、訪問診療をお願いできますか?
可能です。基本的には内科全般当院で対応可能ですが、指定難病や継続加療中の癌、眼科の治療等が必要な場合、病院や専門のクリニックに併診いただく場合もございます。ご本人やご家族のご希望を伺いながら対応いたします。
Q.薬の配達はお願いできますか?
薬局と「訪問服薬」という契約をしていただければ可能です(※別途費用が発生します)。お薬の配達、残薬管理、お薬や内服の相談、一包化管理、時間外対応等、お薬について様々なサポートをしていただけます。
Q.診察時には、毎回、家族が立ち会う必要はありますか?
必ずしもご家族が毎回立ち会う必要はありません。医師から重要な話がある場合、お話し合いのお時間を作っていただく場合がございますので、よろしくお願いいたします。
Q.急に容体が悪化した場合には、希望する病院へ入院することはできますか?
ご希望の病院に入院できる様に調整いたしますが、その時の状況に寄っては叶わない時もあります。その都度ご相談させてください。
Q.自宅や施設で最期を迎え、お看取りしていただくことはできますか?
可能です。住み慣れたご自宅や施設で安心して最期を迎えられる様、24時間体制でサポートさせていただきます(※在宅療養支援診療所の申請を行っております)。
Q.延命治療を希望しない場合、受けていただくことはできますか?
可能です。ご本人やご家族のご意向に沿ってサポートさせていただきます。